血栓症とは、血液の一部が固まって血の塊(血栓)となり、血管が詰まってしまう病気です
低用量ピルを服用中に血栓症を起こす頻度は低いですが、詰まる箇所によって肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞といった重篤な病態に繋がります。
ご不安な場合や今後の服用について迷う場合は診察室にて医師へご相談ください。
※万が一血栓症を発症しても、適切な治療を行うことでおよそ99%の方は命にかかわることはありません。
※なお、低用量ピル内服中に下記の症状を認める場合には、低用量ピルの服用をすぐに中止し、医療機関を受診してください。スマルナでは循環器内科や血管外科の受診をおすすめしています。
- 激しい腹痛
- 激しい胸痛、息苦しい、押しつぶされるような痛み
- 激しい頭痛
- 見えにくい所がある、視野が狭くなる、舌のもつれ、失神、けいれん、意識障害
- ふくらはぎの痛み、むくみ、赤くなっている
低用量ピルの服用による血栓症は、服用開始後3か月~半年の間に起こりやすいとされています。
自己判断で低用量ピルの中止・再開を繰り返すと、血栓症のリスクを高めることになり得るため、必ず医師の指導を受けるようにしましょう。
参考文献:日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版